2007年 07月 20日
シェーカー教(キリスト教)
光の教会についての本の中で、「シェーカー教徒のつくった木造教会のようにしようとおもっている」
と安藤氏が案としてクライアントに話している文が目にとまりました。(実際はRCの教会になってますが)
シェーカー????どこかで一度耳にしたような・・・
そうなんです、以前、建築家吉村順三氏と宮脇檀氏の本を読んだ時にも
このシェーカー教のことが書かれてありました。自分の興味のある建築家が口にするシェーカー教徒
とは一体なんなのだろうという疑問から調べてみました。
シェーカー教はアメリカボストンのマサチューセッツ州(ニューヨークの北側)で
マザー・アン・リー率いるキリスト教から1747年に分離した宗教です。
そもそもこのシェイカーはシェイクから来ているそうです。礼拝時に身体を揺らして(SHAKE)
独特踊りをするそうです。
共同生活、男女平等、禁欲、独身主義、勤勉、質素を心がけ(今の日本とはかけ離れています)
ほとんどすべてのものは手作りでつくられていたそうです。(建物も)
もちろん、独身主義から想像できるように、新たに宗教に入る人がすくなくなり、
今、この宗教は数名の信者が残るのみとなっているそうですが、シェーカー教の
人達が作った家具(特に椅子)は今でも高く評価されているそうです。
シンプルかつエレガント、優美で無駄な装飾をほどこさないデザインです。
そしてシェーカー教は五つの理念をあげていました。
「美は有用性に宿る」
「規則正しいことは美しい」
「調和には大きな美がある」
「言葉と仕事は簡素であること」
このことを掲げものづくりに励んでいたそうです。美の追求をしていたことがわかります。
でもなぜ子孫をのこして、その芸術美をのこし、宗教を永遠に存続させることには力を
いれなかったのでしょうか?良いもの(作品)は広めなくても永遠に残ることがわかっていたから??
このシェーカー教徒のつくった家具の実物を一度みてみたくなりました。
そしてできればこの村にも一度は行ってみたいです。
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